1968年10月に、神戸の須磨離宮公園で、関根伸夫が「位相 – 大地」を制作しました。深さ2.7メー トル、直径2.2メートルに掘られた穴と、全く同じ高さ、直径に固めて作られた土の円柱で作られている「位相 – 大地」は、「もの派」というアーティストグループの初期の作品に対する大きな分岐点となり、日本戦後美術史の象徴的な作品として認められています。もの派についてより知りたい方は、こちらの特集記事をどうぞ。
40年ぶりに、「位相 – 大地」の再制作が、「多摩アートラインプロジェクト」において行われました。本展では様々な作家による作品が11月1日から9日まで多摩川駅前の田園調布せせらぎ公園など、東急多摩川線沿線に設置されています。
1968年には、その当時に20代の関根ともの派の何人かのアーティストと一緒に手掘りで作品を制作しましたが、今回は建設会社の応援で再制作されることになりました。1968年の「位相 – 大地」の制作を記録した写真が少ないので、今回TABは2008年のこの伝説的な作品の再制作の様々な段階を記録するフォトリポートを提供します。
掘削が開始。1968年の作品のように、円柱の部分が崩れないように掘削された土にセメントパウダーが混ぜられますPhoto: Yoko Sekine
10月28日(火) 月曜日に掘削された土は円形の型枠に落とされています。1968年の縄で絞められた木造の型枠とは違い、今回の型枠は金属製のものだし、偶然に円周が1968年の型枠と同じですPhoto: Yoko Sekine
円形の穴が崩れないように、スムーズの面が外向きの型枠が地中に入れられ、建設会社の土工が周りの地面を締め固めますPhoto: Yoko Sekine
10月29日(水) 型枠を見るだけで、これからの「位相 - 大地」の規模が分かるでしょうPhoto: AR
円柱の上面を完成させている土工Photo: AR
穴の周りの地面の圧縮が完成...Photo: AR
... 中の土が堅くなるまで、2日間放置される円柱Photo: AR
10月30日(木) 穴の型枠の解体が開始Photo: AR一部が取り除かれたら、「位相 - 大地」の現状がちょっと見えてくるPhoto: AR
最後の一部が出てきたら...Photo: AR
作品の半分が完成ですPhoto: AR見えてきた地面の芝生と地中の質のコントラストPhoto: AR
その後の30分を経て、固まった土がだんだん見えてきますPhoto: AR関根を撮影している安齊を撮影したローリングスPhoto: AR
40年ぶりに現れてくる「位相 - 大地」の前に立っている関伸夫Photo: AR
完成した作品を喜んでいる作家Photo: AR
関根がしばらく穴の中に入り、土の材質をのぞきますPhoto: AR
完成した「位相 - 大地」(2008)Photo: AR
会場:多摩川駅前の田園調布せせらぎ公園(東急多摩川線)。
展示期間: 11月1日(土)- 9日(日)