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ミニマル・アートの代表的な彫刻家として知られるカール・アンドレ。今年1月24日、88歳で亡くなったが、その国内初となる大規模個展が千葉・佐倉のDIC川村記念美術館にて開催されている。木、金属、石のユニットが規則的に並べられた広い展示空間のもと、アンドレの典型的な彫刻作品を鑑賞し、「場として彫刻」を体感できる本展。彫刻に加えて、これまであまり紹介されてこなかったアンドレの詩もまとまったかたちで公開されるため、こちらも注目だ。フォトレポートはこちら。
会場:DIC川村記念美術館
会期:3月9日〜6月30日
ミューぽんで200円OFF!(3名まで割引)
心斎橋のエスパス ルイ・ヴィトン大阪では、イギリスのアーティスト、アイザック・ジュリアンの個展が開幕。国内外で数多くの受賞歴を持つジュリアンは一貫して、移住やディアスポラ(移民・植民)の在り方をテーマとした映像作品を制作し続けてきた。本展で上映される《Ten Thousand Waves》(2010)もまた、9つのスクリーンで構成される「映像詩」。日本では初公開の作品だ。詳細はレポートをチェック。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:3月27日〜9月22日
MUCAはドイツ・ミュンヘンに所在する私設のミュージアム。変電所跡地に施設を構える同館はこれまで、現代美術において著名な作家を数多く紹介してきた。本展ではバンクシー、カウズ、シェパードフェアリー、ヴィルズ、インベーダーら10名の作家に焦点を絞り、日本初公開の作品を含む約70点が公開される。ストリートを舞台に、政治的・社会的なメッセージを訴えたアイコニックな作品たちに注目したい。
会場:森アーツセンターギャラリー
会期:3月15日〜6月2日
西新宿の平和祈念展示資料館では、第二次大戦後のシベリア抑留者たちの「余暇」に焦点を当てた展覧会が開催中だ。極寒と慢性的な飢餓のもと、過酷な強制労働を強いられていた抑留者たち。「生きて故郷に帰る」という意志を絶やさないために、娯楽や文化活動を行っていた人々も少なくなかった。本展は手製の娯楽品や、楽劇団で使用した楽器、抑留中に描かれた絵画などが紹介される。
会場:平和祈念展示資料館
会期:1月16日〜4月14日
東京都庭園美術館は開館40周年を記念し、その建築の歴史に迫る展覧会を開催中。同館は、1933年に皇族・朝香宮家の邸宅として竣工され、現在は重要文化財に指定されている。本展では、建築技法、建設に携わった人々、室内意匠や素材などにまつわるエピソードが、アルファベットごとのキーワードで解説。建物の保存と活用を続ける同館のこれまでとこれからの歩みに注目したい。