「戦後80年企画・春日明夫コレクション 子どもの時代 ―戦前・戦中・戦後 子どもをめぐる昭和の暮らしと文化展」

世田谷文化生活情報センター 生活工房
12月28日終了
太平洋戦争の終戦から80年、世田谷区の平和都市宣言から40周年を迎える本年度、生活工房では「子どもの暮らし」と「平和」について考える展覧会を開催します。

監修者の春日明夫氏(芸術学博士、東京造形大学名誉教授)は、日本における造形教育、子どもをめぐるデザイン研究の第一人者であり、造形教育の題材として世界中の玩具や関連資料を収集し、そのコレクションは6,000点を超えます。本展はその中から戦前~戦中~戦後に製作された双六(すごろく)・絵本・雑誌・玩具・文具・生活用品などを展示します。

大正モダニズムの影響から洗練された図案や意匠が生まれた戦前、戦中の軍部の権力と統制、戦後の連合国軍の占領下時代とそして高度経済成長期。それぞれの時代の社会情勢や教育、世相や流行が、子どもたちの暮らしには色濃く反映されています。特に戦時統制下は、当時の作者たちが制約や抑圧の中でぎりぎりの工夫をしながら創造、表現した苦悩がうかがえるものも多々あります。また、アートやデザインの影響力がプロパガンダ(戦意高揚)に利用されていた事実を伝えてくれます。そして戦後は一変して、世界の友好と平和、科学技術の進歩、マンガやアニメの正義の味方、ヒーローやヒロインなどがモチーフとなり、終戦直後の無彩色な社会が鮮やかに色彩を取り戻していく様が、展示資料には映し出されています。

おばあちゃんやおじいちゃん、お母さんやお父さんが子どもだった時代、そしてあなた自身の子どもの時代。昭和を生きぬいた、かつての子どもたちの可愛らしく楽しい、哀しくも美しい遊びや学びの道具から「戦争と平和」、「令和の子どもたちの未来」について考えてみませんか。

スケジュール

開催中

2025年8月19日(火)~2025年12月28日(日)あと59日

開館情報

時間
9:0021:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
11月9日は休室
入場料無料
展覧会URLhttps://www.setagaya-ldc.net/program/615/
会場世田谷文化生活情報センター 生活工房
https://www.setagaya-ldc.net/
住所〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー内
アクセス東急田園都市線・東急世田谷線三軒茶屋駅直結
電話番号03-5432-1543