PLAY! MUSEUMリサ・ラーソン(1931〜2024)は、スウェーデンを代表する陶芸家です。1950年代から始めた創作活動を通じて、動物を表した愛らしい陶器を中心に、世界各地で人々の暮らしを彩り、豊かにしてきました。日本では、陶器にとどまらず、リサのスケッチから生まれた絵本のキャラクター「マイキー」や、自身のライフスタイルにも注目が集まり、幅広い世代に支持されています。2024年に92歳で惜しまれつつ亡くなりましたが、リサの作品は多くの人々に愛され続けています。
本展は、リサが制作した原型作品をもとに、工房で職人が作るライオンや猫など、お馴染みの作品の制作プロセスを「見て・知り」、ワークショップに参加して自分も「作る」、体験型のユニークな企画です。第1部の「見る」「知る」では、リサのスケッチや作品、実際にスウェーデンで使っていた道具類を展示するほか、量産制作の工程と、そこに関わる国内外のさまざまな職人の仕事ぶりを映像や写真でたっぷりと紹介します。第2部の「作る」では、PLAY! MUSEUMの特徴のひとつ、うずまき状の展示空間の中心部にある大空間で、リサの作り方を参考に、絵を描いたり陶器に模様をつけたりできるワークショップを毎日開催します。リサのものづくりの現場を通して、子どもから大人まで来場者全員が創作の楽しさに触れることができるまたとない機会です。