大竹伸朗 《網膜/漠悸》 1989-2024年 ©Shinro Ohtake Photo by Shimpei Yamagami
新作の制作風景 Photo by Shimpei Yamagami
新作の制作風景 Photo by Shimpei Yamagami
大竹伸朗《 網膜屋/記憶濾過小屋》 2014年( ヨコハマトリエンナーレ2014での展示風景)©Shinro Ohtake Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo / Photo by Kei Okano
「大竹伸朗展 ニューニュー」での展示風景(2013 年、MIMOCA) ©Shinro Ohtake Photo by Masahito Yamamoto

「大竹伸朗展 網膜」

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
8月1日開始

アーティスト

大竹伸朗
1988年に宇和島市に活動の拠点を移して以来、35年以上に渡ってこの地で制作し、国内外での幾多の個展や作品発表を続けてきた大竹伸朗(1955-)の大規模個展。2013年の「大竹伸朗展 ニューニュー」以来12年ぶりの当館での個展開催となる本展では、半世紀近くにおよぶ創作活動を通じ、圧倒的な熱量が生み出した膨大かつ多様な作品の数々から、〈網膜〉シリーズにフォーカスし、大竹の作品世界をさらに掘り下げます。

大竹の絵画シリーズ〈網膜〉では、廃棄された露光テスト用のポラロイド・フィルムに残された光の痕跡がカンヴァスに拡大転写され、その表層に透明の絵具としてウレタン樹脂が塗布されており、分離している「透明のマチエール」と「写真像の色彩」が脳内で統合し、新たな像として私たちの前に立ち現れます。この〈網膜〉シリーズは、1988年に宇和島のアトリエで始まり、1991年まで集中的に制作されて以降、断続的に制作されてきましたが、本展に際し、現在、大竹は新作〈網膜〉の制作に集中的に取り組んでいます。大竹の活動と並走するように長期間留置されたポラロイドの感光剤の変質が、蓄積された時間の記憶として「透明のマチエール」に閉じ込められた新たな〈網膜〉。本展では、この新作〈網膜〉を核とし、未公開作や巨大な立体作品《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)など、〈網膜〉とそこに接続する多様な作品を展観。大竹の現在地とこれからの展開を世界に向けて発信します。

スケジュール

2025年8月1日(金)~2025年11月24日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
8月11日、9月15日、10月13日、11月3日は開館
8月12日、9月16日、10月14日、11月4日は休館
入場料一般 1500円、大学生 1000円、高校生以下・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.mimoca.jp/exhibitions/otakeshinro0801/
会場丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://mimoca.org/ja/
住所〒763-0022 香川県丸亀市浜町80-1
アクセスJR予讃線丸亀駅より徒歩1分
電話番号0877-24-7755