[Photo:Junpei Kato]
スパイラルは、ギャラリーと多目的ホールを中心に、カフェ・レストラン、生活雑貨のセレクトショップ、トータル・ビューティ・サロンなどで構成されている複合文化施設です。株式会社ワコールの文化事業の拠点として、1985年10月東京・南青山にオープンしました。
建築家、槇文彦のデザインによるビルは1980年代の日本のポスト・モダン建築を代表する建築物のひとつとして国際的に知られています。特に、建物内部の1階から3階は、世界に類を見ないユニークな構造を持っており、ギャラリーを見渡すカフェからショップを通って多目的ホールへと連なるオープンな空間構成が通常の美術館や劇場とは異なったアートとの出会いを体験させてくれます。
スパイラルの活動テーマは「生活とアートの融合」です。開館以来、現代美術やデザインの展覧会、演劇・ダンスなどの舞台公演、コンサート、ファッションショー、シンポジウムなど極めて同時代性が高く、また、ジャンルを融合するようなアート・イベントを数多く送り出しています。また、常に最先端の技術や国内外のアーティスト・芸術団体とのネットワーク、オープン以来蓄積したノウハウを駆使して、スパイラル館外でも総合的なアートプロデュースを行なっています。