2022年に東京都杉並区の代田橋でオルタナティヴなスペースとしてオープンしたgallery full⇔empty(ギャラリー・フル・エンプティー)は、貸スペース、企画展、それに付随するトーク、ラジオ収録・発信等を通して、地域、社会について現代美術の視点で人々と共に考えてきました。
ギャラリーの通りには古い喫茶店、クリーニング店、デイサービス、民家などが立ち並び、バイクや車が音を立てて通ります。何の変哲もないところにギャラリーが存在し、中に入った瞬間に別空間に包まれる。でも実は中も外もなく、そこから出たあとも終わらない場所として。ギャラリー名の通り、空間はずっとそこにあり、現れては消えていく人々を眺めながら、ギャラリーという「器」が人々と共に作られていくことを目指しています。