公開日:2025年11月1日

アルフレド・ジャーの個展「あなたと私、そして世界のすべての⼈たち」が、東京オペラシティ アートギャラリーで来年1月から開催

会期は2026年1⽉21⽇〜3⽉29⽇。都市空間に介入するインスターレーションで知られる世界的アーティスト

サウンド・オブ・サイレンス 2006 © Alfredo Jaar

ニューヨークを拠点に国際的に活動するアーティスト

アルフレド・ジャーの個展「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての⼈たち」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2026年1⽉21⽇〜3⽉29⽇。

1956年にチリのサンティアゴに⽣まれたアルフレド・ジャーは、建築と映像制作を学んだのち1982年に渡⽶。以降、ニューヨークを拠点に国際的に活躍している。ニューヨークの都市空間へ介⼊する《Rushes》(1986)や《アメリカのためのロゴ》(1987)といった作品で注目を集め、1986年のヴェネチア・ビエンナーレ、1987年のドクメンタ、両⽅に招待された初のラテンアメリカ出⾝の作家となった。

社会の不均衡や世界各地の出来事への真摯なまなざし

社会の不均衡や世界各地で起きる地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査に基づいた作品で知られるジャー。写真、映像、建築的なスケールの⽴体作品など多様なメディアを用い、⾝体的体験を伴うインスタレーションを特徴としている。異なる価値観を持つ他者の存在を否定せず、世界を検証する詩的なモデルを作り出して見る者に考えることを促すその姿勢や作品は国際的にも高く評価され、2018年には「美術の分野で⼈類の平和に貢献した作家」を顕彰するヒロシマ賞を受賞。2023年には広島市現代美術館で受賞記念展が開催された。

サウンド・オブ・サイレンス 2006 © Alfredo Jaar

本展では、広島の展覧会で依嘱された⼤型の作品をはじめ、1970年代の初期作品から作家活動を代表する作品、そして本展のために制作する新作までを一挙展示。作家が自身の半生を振り返りながら構成した展覧会を通して、鑑賞者一人ひとりが世界や自分自身、アートの力と向き合う機会を創出する。

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。