公開日:2025年6月30日

秋の京都に国内外72ギャラリーが集結。国際アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が今年も開催

11月14日〜16日に国立京都国際会館ほかで実施。「ACK Curates」のテーマは、「2050 ー未来へのまなざしー」

2024年のイベントホール会場風景 Photo: Moriya Yuki

日本と海外のギャラリーが“コラボレーション”

「コラボレーション」をコンセプトにした国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が、11月14日〜16日に国立京都国際会館ほかで開催される。

5回目の開催となる今回は、19の国と地域から初参加を含む計72ギャラリーが出展する。「ACK」は、国内のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎え、1つのブースをシェアして出展する「ギャラリーコラボレーション」と、京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介する「キョウトミーティング」の2つのセクションがあることが特徴。

「ギャラリーコラボレーション」では、ブース数を前回より増やし、国内29ギャラリーがホストとなって、海外に本拠地のある30ギャラリーを招く。「キョウトミーティング」では、国内から7ギャラリー、海外から6ギャラリーが参加。国際的な視野と京都ならでは地域性が交錯する場が展開される。

Art Collaboration Kyoto(ACK)2025ティザーフライヤー デザイン:塩谷啓悟

新たにバンコクでのレジデンス機会を提供する支援プログラムが始動

また、フェアディレクターである山下有佳子が毎年異なるテーマを提示し、企画展示やトークセッション、キッズプログラムなどを行うACK主催のプログラム「ACK Curates」では、今年のテーマに「2050 ー未来へのまなざしー」を掲げる。このテーマには、「平等性と差異の認識」「長期的な時間認識」「コラボレーティブ・インテリジェンス」という3つの想いが込められており、ACKが、多様性を尊重し、共創の可能性を探る場であり続けることを目指すという。

このテーマに着想を得て企画される「パブリックプログラム」の展示では、マーティン・ゲルマンと木村こころをゲストキュレーターに迎え、「シンビオーシス:アート、そして共に生きる世界」をキュレトリアルテーマに据えてセレクトした作品で展示を構成する。

マーティン・ゲルマン Photo: Yuki Maniwa
木村こころ Photo: Haruma Yoshida

さらに今回はアーティスト支援プログラムを拡充。ACKでは、2023年以来、シャンパーニュメゾン「ポメルー」とともに京都を拠点に活動する若手アーティストの支援を目的とした「Pommery Prize Kyoto」を実施しているが、加えて今年はタイのオルタナティブスペース「Bangkok Kunsthalle」と連携し、バンコクでのアーティスト・イン・レジデンスの機会をACK出展アーティストに提供する「Bangkok Collaborate Kyoto Fellowship(BCK Fellowship)」をスタートさせる。

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