2024年のイベントホール会場風景 Photo: Moriya Yuki
「コラボレーション」をコンセプトにした国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が、11月14日〜16日に国立京都国際会館ほかで開催される。
5回目の開催となる今回は、19の国と地域から初参加を含む計72ギャラリーが出展する。「ACK」は、国内のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎え、1つのブースをシェアして出展する「ギャラリーコラボレーション」と、京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介する「キョウトミーティング」の2つのセクションがあることが特徴。
「ギャラリーコラボレーション」では、ブース数を前回より増やし、国内29ギャラリーがホストとなって、海外に本拠地のある30ギャラリーを招く。「キョウトミーティング」では、国内から7ギャラリー、海外から6ギャラリーが参加。国際的な視野と京都ならでは地域性が交錯する場が展開される。

また、フェアディレクターである山下有佳子が毎年異なるテーマを提示し、企画展示やトークセッション、キッズプログラムなどを行うACK主催のプログラム「ACK Curates」では、今年のテーマに「2050 ー未来へのまなざしー」を掲げる。このテーマには、「平等性と差異の認識」「長期的な時間認識」「コラボレーティブ・インテリジェンス」という3つの想いが込められており、ACKが、多様性を尊重し、共創の可能性を探る場であり続けることを目指すという。
このテーマに着想を得て企画される「パブリックプログラム」の展示では、マーティン・ゲルマンと木村こころをゲストキュレーターに迎え、「シンビオーシス:アート、そして共に生きる世界」をキュレトリアルテーマに据えてセレクトした作品で展示を構成する。


さらに今回はアーティスト支援プログラムを拡充。ACKでは、2023年以来、シャンパーニュメゾン「ポメルー」とともに京都を拠点に活動する若手アーティストの支援を目的とした「Pommery Prize Kyoto」を実施しているが、加えて今年はタイのオルタナティブスペース「Bangkok Kunsthalle」と連携し、バンコクでのアーティスト・イン・レジデンスの機会をACK出展アーティストに提供する「Bangkok Collaborate Kyoto Fellowship(BCK Fellowship)」をスタートさせる。