aTOKYO株式会社は、国内最大規模のアートフェア「ART FAIR TOKYO 20」を2026年3月13日から15日まで東京国際フォーラムで開催すると発表した。2005年の初開催以来、20回目の節目となる。
アートフェア東京は、公平で安全な美術品取引の場の提供をミッションとし、アジアのアートマーケットを牽引してきた。今回は国内外から141軒のギャラリーが出展し、新規参加は10軒となる。現代美術、近代美術、古美術、工芸、海外ギャラリー、さらに研究機関など多様な枠組みが揃う。


出展はギャラリーズ、クロッシング、プロジェクツの3セクションで構成される。小山登美夫ギャラリーはトム・サックス、サム・フォールズのほか、山本桂輔や伊藤慶二の作品を出展。TARO NASUは、2025年にポーラ美術館で個展を開催したライアン・ガンダーの作品を紹介する。
ときの忘れものは、内間安瑆・内間俊子の作品、瑛九のフォト・デッサンなど戦後美術史における重要作家を取り上げる。また、2年ぶりの参加となるLEESAYAは田中秀介を、ギャラリー北欧器はエドヴィン・エールシュトレムやヴィルヘルム・コーゲの1950年代作品を展示予定だ。作家や作品情報は、今後フェアのSNS等で順次発表される。


メインビジュアルには、宮島達男の《Counter Skin in Hiroshima-3 gold》(2007)が採用された。
アートフェア東京マネージングディレクターの北島輝一は、「アートフェア東京の開催に当たって、我々は一部のジャンルに偏向せず、同時にクオリティの水準を高く保つことを心がけて来ました。一部のジャンルに限定した展示は、容易にテーマをかざすことができるため、来場者にとっても快活な印象を受けることもあるかもしれません。他方、フェアの本義とは多様なものから選び出すための場の提供することであり、言わば日本の様々なジャンルを含んだフロンティアの縮図を提示することだと考えるのです」などとコメントしている。
さらに、2025年に新設された映像作品に特化したセクション「FILMS」は、2026年も拡張して展開される。ディレクションを担うnon-syntaxとともに、映像作品の鑑賞に加え、その背景や歴史を学ぶ機会を提供し、映像作品の市場基盤の強化を目指す。