左から:金保洋 遷移する色彩 漆、スタイロフォーム 2017-22、小泉悟 だれかの自画像 楠に彩色 2024 出展協力:メグミオギタギャラリー、大竹利絵子 Call wood(Camphor Tree / 樟) 2023 出展協力:小山登美夫ギャラリー
学生を対象とした立体作品のコンペ「Art meets Architecture Competition(AAC)」の25周年を記念する成果展「アーティストを輩出! 作家活動を支援! ― 学生対象の立体アートコンペ 『AAC25周年記念展』」が、10月17日〜26日に東京・渋谷ヒカリエ8階、8/COURT・CUBE1,2,3で開催される。
「AAC」は、株式会社アーバネットコーポレーションが若手アーティストの発掘・支援・育成を目的に行っている学生限定の立体アートコンペティション。同社は、日本においてアート、とくに立体作品が根付きにくい現状を背景に、自社開発のマンション共用部に彫刻や絵画などの作品を展示することで、アートと日常生活、アートと建築の出会いをプロデュースしてきた。
2001年から毎年開催されている「AAC」では、全国の美術系大学・専門学校などに在籍する学生を対象とし、自社開発マンションのエントランスに設置する立体アート作品を募集。最終審査会では実際に展示されるマンションに作品を仮設置したうえで作家がプレセンデーションを行うのも特徴だ。最優秀賞作品は当該のエントラスに恒久展示されるほか、作家に賞金100万円が授与される。
本展は、そんな「AAC」による若手アーティスト育成の軌跡をたどるもの。歴代受賞者から、現在アーティストとして活躍する25名の作品を一堂に紹介する。大理石、木彫、彫金、ブロンズ、ガラス、漆など様々な素材と技術を駆使した作品群が展示される。
「AAC」の受賞作はマンションに設置されているため、通常は居住者や訪問者以外、見ることができない。今回は受賞作家たちによる多様な作品を、作家の言葉や創作背景にも触れながら鑑賞できる機会となる。
参加アーティストは以下の通り。
あないまみ(ガラスアーティスト)、隗楠(漆造形作家)、袁方洲(アーティスト)、大竹利絵子(彫刻家)、大成 哲(彫刻家)、勝川夏樹(ガラス造形作家)、金保洋(漆造形作家)、金俊来(漆工芸家)、小泉悟(現代美術家)、洪詩楽(ガラスアーティスト)、後藤宙(アーティスト)、佐野圭亮(漆芸家)、白谷琢磨(彫刻家)、土井木蓮(彫刻家)、中居瑞菜子(漆芸家)、平尾祐里菜(金属造形作家)、古川千夏(七宝作家)、帆足枝里子(彫刻家)、堀田光彦(彫刻家・鋳金家)、堀園実(彫刻家)、本郷芳哉(彫刻家)、松枝悠希(アーティスト)、宮原嵩広(彫刻家)、村上仁美(陶彫刻家)、雷康寧(アーティスト)。
「アーティストを輩出! 作家活動を支援! ― 学生対象の立体アートコンペ 『AAC25周年記念展』」
会期:2025年10月17日〜10月26日
時間:11:00〜20:00
会場:渋谷ヒカリエ8階、COURT、8/CUBE1,2,3
公式サイト:https://aac.urbanet.jp/25th/