キュンチョメ
滋賀県立美術館は、琵琶湖北部の湖北地域(高島市、米原市、長浜市)を舞台に、3年度にわたってアーティストを招聘する展覧会シリーズ「ASK 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展」を始動する。ASKは「Art Spot in Kohoku」の頭文字をとったもので、観る者の心に何かを問いかける(ask)という意図も込められている。
第1弾の舞台は、古代から湖上交通の港が設けられ、中世の水城の城下町としての景観がいまも残る高島市の大溝地域。招聘アーティストは、ホンマエリとナブチのふたりによるアーティストユニット、キュンチョメだ。国内各地の美術館や芸術祭への参加など精力的な活動を続け、近年はフィリピンでも作品を制作および発表している。
展覧会タイトル「100万年の子守唄」は、キュンチョメが大溝地域を訪れた際、古代湖である琵琶湖とその周辺で暮らす人々の生活から着想を得て生まれた言葉。本展では3つの民家を会場として過去作から最新作までを紹介する。会期は2026年2月21日から4月19日まで、金・土・日曜日と2月23日(祝)に開場する。