大本山 妙顕寺
アートフェア「CURATION⇄FAIR Kyoto」が、11月16日〜18日に京都で初開催される。
美術のアカデミックな領域とマーケットの循環を促進することを目指す「CURATION⇄FAIR」。2024年、2025年に東京・九段のkudan houseで「CURATION⇄FAIR Tokyo」が行われ、京都での開催は今回が初となる。


本イベントでは、紅葉の名所としても知られ、1584年に現在地に移転した大本山・妙顕寺を舞台にアートフェアを行う。日本美術の再評価の促進と、長期的な価値基準の育成を目的に、「工芸」と「近代洋画」に焦点を当て、会場では約20軒の出展者が古美術や近現代工芸、近代洋画から現代美術までの多様な作品を展示販売する。来場者は、美術評論家・清水穣によるテキストを手掛かりに、作品の鑑賞と購入を楽しむことができる。

「工芸」では、素材や技術、工芸的な美術表現への国内外での関心の高まりを背景に、その価値を世代を超えて体現してきた日本の古美術を参照し、「本当に価値ある工芸作品」とは何かをあらためて提案するという。
「近代洋画」では、明治期以降の日本におけるモダニズムの系譜に新たな光を当て、その市場価値の向上と、現代の絵画作品への新たな視点の提案を目指す。西洋美術を導入すると同時に独自の絵画表現を模索した日本の洋画作品を中心に、それらと地続きにある現代の表現までを提示し、そこにある様々な文脈をひもとく。
さらに東本願寺の飛地境内にある「渉成園」をサテライト会場とし、作品展示を実施。また、妙顕寺と渉成園、そして大原山荘を巡り、美術や庭園文化に触れるツアープログラム「Art Garden Walk Kyoto」も行われる。


CURATION⇄FAIR Kyoto
フェア会場:大本山 妙顕寺
会期:2025年11月16日〜11月18日
サテライト展覧会会場:渉成園
会期:2025年11月15日〜11月18日