公開日:2025年4月18日

「デザインあ展neo」が虎ノ門・TOKYO NODEで開幕。累計来場者116万人の人気展、進化して歴代最長会期で開催

日常の“行為”をテーマに、観察・考察・体験でデザインを学ぶ新感覚展覧会。会期は4月18日〜9月23日

会場風景より

パワーアップした「デザインあ展」が開幕

4月18日から9月23日にかけ、虎ノ門ヒルズの情報発信拠点・TOKYO NODE「デザインあ展neo」が開催される。NHK Eテレの番組『デザインあneo』のコンセプトを体験型に発展させた本展は、過去2期で累計116万人を動員した人気企画「デザインあ展」の最新版。今回はその集大成として、歴代最長会期での開催となる。

会場風景より

総合ディレクターを佐藤卓、映像ディレクターを中村勇吾、音楽ディレクターを蓮沼執太が務め、パーフェクトロン、プラプラックス、岡崎智弘らが手がける約35点の新作が登場。展示は「観察する」「考察する」「体験する」という3つのステップで構成され、子供から大人までが“デザインする思考”を体感できる内容となっている。

会場風景より

日常的な行為からデザインを見つける

本展の軸となるのは、「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」など、私たちが日常で繰り返している行為=動詞。展示室に入ってまず目に飛び込んでくるのは、天井から吊るされた巨大な「あ」の文字。その足元には、日常を想起させる「動詞の庭」が広がり、来場者を“行為”の世界へと誘う。

会場風景より

「あるく」から始まる展示エリアでは、様々な角度から「動詞」を解き明かす。《あるきカタログ》は、6つのブースに設置されたカメラの前でポーズをとっていくと、来場者自身の写真がアニメーションになり、歩く動作が再構成される仕組み。無意識に行っている「あるく」という行為を、遊びながら分析できるインタラクティブな展示だ。

会場風景より
会場風景より

続く展示室では、巨大な箸につままれる感覚を体験する《たべられるきもち》、壁一面におよそ1500個の「もち手」が並ぶ《もちてのむれ》など、日常の動作にデザインがどう関わっているかを五感で学べる仕掛けが登場する。

会場風景より
会場風景より

そのほかにも、「はなす」「かく」「すてる」「こわす・なおす」「さがす」などの動詞をテーマにした作品が登場。遊び心と発見に満ちた空間が続き、番組でおなじみの《デッサンあ》《みんなのあ》といったコーナーも、展示ならではのかたちで再現されている。

会場風景より
会場風景より

全身で映像と音楽を浴びる没入型空間

展覧会の締めくくりとなるのは、360度に広がる映像と音楽に包まれるシアター空間。スクリーン上で無数の「あ」が踊るダンスムービーや、来場者の動きと連動するように映像が変化する《DO IT!》など、視覚と身体の境界が曖昧になるような没入体験を楽しめる。身体を使ってデザインに出会うことができる本展をぜひ訪れてほしい。

会場風景より
会場風景より

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