ファット・ハウス 2010 撮影:小山田邦哉
オーストリアのアーティスト、エルヴィン・ ヴルムの日本初個展が、十和田市現代美術館で開催される。会期は4月12日〜11月16日。
1954年、オーストリアのブルック・アン・デア・ムーアに生まれたエルヴィン・ ヴルムは、ウィーンとリンバーグを拠点に活動するアーティスト。主な個展に「Deep」(国立マルチャーナ図書館・コッレール博物館、イタリア、2002)、「Trap of the Truth」(ヨークシャー彫刻公園、イギリス、2023)、「Erwin Wurm Photographs」(ヨーロッパ写真美術館、フランス、2020)など。十和田市現代美術館では、代表作《ファット・ハウス》《ファット・カー》を日本で唯一常設展示している。
彫刻を学んだヴルムは、石膏や金属などの彫刻だけでなく、写真や映像、絵画といった多様なメディアを用いて、伝統的な彫刻の概念を拡張している。身の回りの日用品を用いて、社会に存在する規範・制度・権力の構造を面白おかしく炙り出し、作品を通して鑑賞者に様々な問いを提示する。
本展では、ヴルムの最新作《学校》を初公開。歪められた学校の教室の内部には、「時代遅れ」となった過去の教材が掲示され、学校という制度が持つ権力や「正しさ」が曖昧であることが示される。また、聖職者が奇妙な ポーズで写る「司祭と修道女」の写真シリーズや、近年制作された《皮膚》《平らな彫刻》など、様々な技法による作品群を紹介する。展覧会タイトルなどの詳細は追って発表される。