公開日:2025年3月7日

【大阪・関西万博】カルティエ共同出展の「ウーマンズ パビリオン」、建築は永山祐子。森万里子、河瀨直美、sacai阿部千登勢らが参加

大阪・関西万博が4月13日開幕。内閣府、経済産業省、カルティエ、2025年日本国際博覧会協会が共同で手がける「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」とは

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

アーティストらも参加する「ウーマンズ パビリオン」

2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)が4月13日~10月13日に開催される。

このうち内閣府、経済産業省、カルティエ、2025年日本国際博覧会協会が共同で手がける「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」の概要が明らかになった。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

「ウーマンズ パビリオン」は「ともに生き、ともに輝く未来へ」を掲げ、ジェンダーの枠を超えて対話を広げ、共生と持続可能性の複雑な相互作用の探究を目指すという。

場所は万博会場の東ゲート側。建築を手がけるのは建築家の永山祐子だ。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

特徴は組子にインスピレーションを受けたファサードと、美しく調和する緑豊かなエントランスガーデン。伝統文化と最新技術を融合したシンボルとなる組子ファサードは、2020年ドバイ万博の日本館で初披露され、大阪・関西万博では2回目の出展となる。綿密な計算を要する再利用は珍しい試みで、7000以上のパーツを手作業で解体したのち、保管され、今回のために再び組み立てられた。カルティエのサステナビリティとクラフツマンシップに対する揺るぎないコミットメントを体現するという。

自然、人、資源が相互に関わり合った循環をテーマに、地元で調達された周囲の木々は、自然の再生サイクルの象徴として、万博終了後は大阪の山々に返される。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

パビリオン内部では、エズ・デヴリンがキュレーションする没入体験を展開。エズは主に舞台芸術の分野で活躍するイギリスのアーティスト・デザイナー。ドバイ万博で女性初のデザイナーとして英国パビリオンを担当したことも話題となった。

デヴリンが手がける1階では、イマーシブオーディオを通じて体験する没入型の展示空間が生み出される。3人の主人公が紹介されたのち、ストーリーが進むなかで、来場者たちの提供した名前がそのなかに組み込まれる仕組みもあるという。

また、エズは多分野のアーティストたちとコラボレーション。映画監督の河瀨直美、美術作家の千葉尋、フランス人女優で映画監督、アーティストでもあるメラニー・ロランらが名を連ねる。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier

またアーティストの森万里子が「ともに」、「人間性の共有」をテーマに制作した作品が2階に展示されるほか、景観デザイナーの荻野寿也は日本の四季の集いを表現するガーデンを用意。sacai(サカイ)デザイナー兼クリエイティブディレクターの阿部千登勢はウーマンズ パビリオンの案内係が着用する制服を手がける。

2 階に位置する「WA」スペースは、アイデアの合流点としてアゴラ(ギリシャ語で人が集まる場所)の役割を果たし、講演会やパネルディスカッション、展示などを行う。

ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier
公式サイト:https://womenspavilion.cartier.com/ja/

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