電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP 2024」と同時開催のオーディオヴィジュアルインスタレーション展示「ETERNAL Art Space Exhibition」が、11月22日〜24日に渋谷ヒカリエホールBで行われる。
MUTEK.JPが主催する「ETERNAL Art Space」は、最先端のオーディオヴィジュアルインスタレーションやショーケースを国内外で展開するアーティストコレクティヴ。北米と東京に拠点を置き、2022年には東京・お台場のパナソニックセンター東京で没入体験型のイベントを開催した。2025年に実施される日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、ショーケースを披露することが決定している。
今回行われる「ETERNAL Art Space Exhibition」は、「Humanity and the Modern System -showcasing reality as art as a transformative experience-(現実を芸術として見せることで、観る者にトランスフォーマティブな体験をもたらす)」をテーマに掲げる。日常の出来事や要素など、私たちの生活を取り巻く「現実そのもの」をデジタルアートとして変換し、鑑賞者に新しい視点や感覚を与えることで、意識や視野に変化をもたらすことを目指している。
会場では、2組の作家による3作の没入型オーディオヴィジュアル・インスタレーションを鑑賞することができる。参加作家は、2010年に「アルス・エレクトロニカ」デジタル・ミュージック&サウンド・アート部門ゴールデン・ニカ賞(最優秀賞)受賞したベルリン在住のアーティスト・黒川良一と、メディアを横断したプロジェクトを通じて「デジタルリアリティ」の肯定から生まれる美学と言語を探求すること目指すイタリアのアートコレクティヴSPIME.IM + AKASHA。
黒川は、自然と人間が作り出したものの関係を建築のスケールから追求するプロジェクトとして、これまでに様々な形式で発表されてきた《re-assembli》のインスタレーションと、ベルギーの映画製作 / プロデューサーのダニエル・ドゥムスティエが過去10数年間に中東で私的に収集した映像と音を再構成した《ground》の2作品を上映。
SPIME.IM + AKASHAの上映作品は、AIアートの実験と、情報過多、資本主義的黙示録の美学を融合した《HINT》となる。
チケットは現在販売中。「MUTEK.JP」パスポート購入者は無料で入場することができる。
MUTEK.JPは、サウンド、電子音楽、オーディオヴィジュアルアートにおけるデジタルクリエイティビティの開発と普及を目的とした芸術文化活動を行う団体。2000年にカナダのモントリオールでスタートしたMUTEKのアジア唯一の国として2016年に設立された。
今回の「MUTEK.JP 2024」は、11月22日〜24日に渋谷のSpotify O-EAST、WOMBで開催。オーディオヴィジュアルショー『Rhizomes』を披露するAho Ssan & Sevi Iko Dømochevsky、『DEATH RAVE V3』を世界初披露するVMO a.k.a Violent Magic Orchestra、カナダのKara-Lis Coverdale、ベルリンを拠点に活動するイタリア人アーティストCaterina Barbieriをはじめ、Grand River、Tasha、Maher Daniel、Yuko Araki & JACKSON kakiら国内外のアーティストがラインアップしている。出演アーティストと各プログラムの詳細は公式サイトから。