「塩田千春 つながる私」が、大阪中之島美術館で9月14日~12月1日に開催される。本展は、塩田千春の出身地・大阪で16年ぶりに開催される大規模な個展。インスタレーション作品を中心に、新作や国内未発表作品を含む絵画やドローイング、立体、映像などが展示される。
2015年に第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表に選ばれ、現在ベルリンを拠点に国際的に活躍する塩田。「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」「存在とは何か」を問い続けている。無数の糸を張り巡らせたインスタレーションは、場所や物に刻まれた人々の痕跡を「記憶」としてとらえ、糸で編みこむことで「不在のなかの存在」というテーマに向き合うもの。かたちのない「記憶」を確かに存在するものとして可視化し、真実に触れようとしている。
本展は「記憶」は自分以外のものとの「つながり」によって形成されることに着目し、世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが否応なしに意識した「つながり」を3つの【アイ】「私/I」「目/EYE」「愛/ai」を通じてアプローチする。大規模な作品を、約1700㎡、天井高6mの会場を舞台に発表。インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品を通じて「つながる私」との親密な対話の時間となる。
生まれ育った大阪でこのような個展ができることが夢のようです。パンデミックを経て、多くの人との繋がりに気づくことができました。私たちは、いつも何処かで繋がっている。そんなことを再確認できる展覧会にしたいです。(プレスリリース、作家メッセージより)
展覧会の開催にさきがけて「つながり」をテーマとしたテキストメッセージを現在募集している。集まったメッセージによるインスタレーション作品を本展で発表。詳細は、公式ウェブサイトをチェックしてほしい。
塩田千春 つながる私
会期:9月14日~12月1日
休館日:月曜日、9月17日・24日、10月15日、11月5日
※9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館
開場時間:10:00~17:00(入場16:30まで)
主催:大阪中之島美術館、MBSテレビ、朝日新聞社
協賛:ダイキン工業、DNP大日本印刷、竹中工務店、ハマナカ
公式ウェブサイト:https://nakka-art.jp/exhibition-post/chiharu-shiota-2024/