公開日:2025年10月3日

東京都で2026年秋冬に開催予定の「国際文化芸術祭」、続報発表。片岡真実、宮城聰、松任谷正隆、秋元康らが参加

2026年10月〜12月に開催予定。実行委員会委員長は、青柳正規(東京大学名誉教授、アーツカウンシル東京機構長)

東京都庁 photo: Charles Postiaux

芸術祭の運営体制が明らかに

東京都が2026年に開催を予定している国際文化芸術祭の続報が発表された。

2026年10月から12月にかけて開催が予定されている本芸術祭は、「東京の多彩な催しを結び合わせて価値の連鎖を生み出し、新たなアートシティ像を描きながら、都市・東京の魅力を際立たせる」取り組み。現代アート、舞台・演劇、音楽、映像、エンターテインメント、イルミネーションや街なかでのプログラムなどをイベントを通して、多様な地域と国内外の多くの人々を巻き込む、「東京ならではの新たな祭典」を目指す。芸術祭の正式名称は後日発表される。

東京都とともに主催を務める東京国際芸術祭実行委員会の委員長は、東京大学名誉教授、アーツカウンシル東京機構長の青柳正規。企画・制作は齋藤精一が代表を務める株式会社アブストラクトエンジン/パノラマティクスが手がける。

さらに芸術文化プロモーション部会の部会長に秋元康が就任。美術を片岡真実(森美術館館長国立アートリサーチセンター センター長)、舞台芸術を宮城聰(演出家、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ館長)、音楽を山田和樹(バーミンガム市交響楽団音楽監督、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督)と松任谷正隆(作編曲家、音楽プロデューサー)、国際交流を湯浅真奈美(ブリティッシュ・カウンシル東アジア地域アーツ部門ディレクター)がそれぞれ担う。

臨海エリア、代々木・渋谷、日比谷・丸の内がコアエリア

また本芸術祭では、臨海エリア、代々木・渋谷エリア、日比谷・丸の内エリアをイベントが集積するコアエリアとして設定。各エリアを印象付けるアートやエンターテインメントの企画などを行う。

臨海エリアでは、同時期に国際美術展の開催が予定されているほか、お台場周辺の公園を中心に多彩なプログラムを展開する。

代々木・渋谷エリアでは、代々木公園の噴水エリア周辺をシンボルエリアとし、水と光の演出を楽しめる新たな空間へとリニューアルを進めている。

日比谷・丸の内エリアでは、日比谷公園のアートイベントや日比谷・丸の内・銀座のイルミネーションが織りなす光と芸術が響き合う空間を作り出す。

さらに東京舞台芸術祭、大名庭園や橋梁のライトアップ、2026年春に再開館する江戸東京博物館など都内各地の官民様々なプログラムや施設と連携したプログラムも展開していく。

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