展覧会 キービジュアル
そごう美術館では今夏、「Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」展が開催される。会期は7月19日〜9月2日。本展は、江戸時代・明治時代の絵師たちが描いた浮世絵版画147点を通じて、猫の生き方や歴史、人との関わりに焦点を当てる展覧会だ。
展示されるのは歌川広重、歌川国芳など江戸時代に活躍した浮世絵師から、歌川芳藤、高橋弘明ら江戸時代後期・明治時代に活躍した浮世絵師まで、総勢31名の作品。体を丸めたり、爪研ぎをしたり、大きくのびをしたりと、おもわず笑みがこぼれてしまうような猫の愛らしい姿を堪能することができる。
また、浮世絵の中に変幻自在な姿で登場する猫も本展の見どころのひとつだ。妖怪伝説に出てくる化け猫や、猫が歌舞伎役者に扮した「猫役者絵」、江戸の街で生活をする人々が「猫キャラ化」されて描かれた作品などは、人間と猫の身近さや、当時の生活の雰囲気を感じさせる。
見たら思わず「あるある」と頷いてしまいそうなほどリアルに描かれた浮世絵の中の猫たち。時代を越えて愛される猫の魅力と、その奥深さを感じられるような展覧会となりそうだ。