歌川広重 東海道五十三次之内 鞠子(後期展示)
東京・原宿の太田記念美術館にて、展覧会「浮世絵おじさんフェスティバル」が開催される。会期は2026年1月6日~3月1日(前後期で全点展示替え)。
近年、歌川広重を中心に、風景画などに小さく描かれた味わい深い人物たちの魅力を紹介する展覧会が各地されており、太田記念美術館では2023年に「広重おじさん図譜」を開催していた。
今回の展覧会は、旅をしたり、仕事をしたり、食事をしたりと、絵の脇役にとどまらない、個性豊かで愛嬌溢れる風景画の中の“おじさん”たちに注目するもの。昨年に中山道広重美術館で好評を博した「浮世絵おじさんフェスティバル」展のコンセプトをもとに、新たに構成した展覧会となる。


会場では、前後期あわせて150点を超える作品により、浮世絵に描かれた多彩なお“おじさん”たちを紹介。広重をはじめ、葛飾北斎、歌川国芳、小林清親など、作風も時代も異なる幅広い浮世絵師たちの作品が一堂に会する。



絵の隅にさりげなく描かれた“おじさん”たちは、絵師が肩の力を抜いて筆をふるった存在であり、そこから絵師本来の個性や、緻密な観察力、確かな描写力などが見えてくる。人物の表情や仕草、服装の描き分けなど、“おじさん”にあえて注目して浮世絵の細部を見つめ直すことで、作品の新たな魅力や絵師たちの意外な個性を再発見することのできる展覧会となる。


太田記念美術館では約3年ぶりとなる「おじさん展」。前回よりも幅広い浮世絵師たちの作品が大幅に増え、より多彩な“おじさんワールド”が展開される。
「浮世絵おじさんフェスティバル」
会期:2026年1月6日~3月1日
前期1月6日~2月1日 後期2月5日~3月1日 *前後期で全点展示替え
時間:10:30~17:30(入館17:00まで)
休館日:月曜日(1/12と2/23は開館)、1/13、2/3-4(展示替えのため)、2/24
入館料:一般1000円 大高生700円 中学生以下無料