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*9月スタートの展覧会まとめ公開中!
平子雄一は植物や自然と人間の関係性のなかで浮上する曖昧さや疑問をテーマに、ペインティングや立体作品など幅広い表現手法を用いて制作を続けるアーティスト。作家にとって初の地元・岡山県内での大規模個展となる本展では、「理想の風景」をテーマとした大型の立体作品などが発表される予定だ。TABではアーティストへのインタビューも公開中。
会場:奈義町現代美術館
会期:8月3日〜9月8日
自然の諸要素と日常のささやかな事物を受け止め、「根源的な生の光景」を表現してきた内藤礼。本展の企画は150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品や建築と内藤の出会いがきっかけになっており、縄文時代の土器や同館の建築にインスピレーションを受けた作品が展示されている。また、TABではアーティストへのインタビューも公開中。こちらも展覧会の前後に読んでみてほしい。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:東京国立博物館
会期:6月25日〜9月23日
東京国立博物館・表慶館では現代アーティストのWang Yan Cheng(王衍成、ワン・ヤンチェン)による未発表作品ふくむ新作を展示する展覧会が開催されている。フランスや中国で活躍するアーティストが、近年描いた作品が一堂に会する日本で初めての機会となった。
会場:東京国立博物館
会期:8月10日〜9月9日
社会政治的な背景に言及するアシッド・ハウスから、サイマティクスやシャーマニズムの儀式の研究まで、ハルーン・ミルザは音、光、電流を媒体として一貫した探求を続けており、その姿勢は他のアーティストの協働するアプローチによってさらなる広がりを見せている。本展では初公開となる2チャンネル映像のインスタレーション《Cymatic Ceremony》(2024)や近作シリーズ 《Ogdoad Interstellar Magnet(Solar Cell Circuit Compositions)》など、アーティストの近年の活動が紹介される。
会場:SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)
会期:8月27日〜10月12日
自然・都市・写真の関わり合いに主眼を置きながら、豊かな詩情をもって鑑賞者に届けられる作品で世界的に高い評価を得るアーティストの畠山直哉。タカ・イシイギャラリーでは8年ぶりの個展となる本展では、太平洋沿岸部に残された、津波の痕跡をとどめる樹木や風景を記録した作品群「津波の木」から10点、2022年に高知県で撮影された新作「Kochi」より、津波避難タワーを被写体とした作品30点が展示される。
会場:タカ・イシイギャラリー
会期:8月31日〜9月28日