半世紀以上にわたり、⽂学・歴史・哲学・科学・宗教・神話などを題材に、⼈類の普遍的なテーマを扱う扱うスケールの大きな作品を制作してきたアンゼルム・キーファーが、京都の世界遺産・元離宮二条城を舞台に行う展覧会。キーファーにとってアジアでは過去最大規模の展覧会となり、新作や初公開作品を含む絵画・野外彫刻・ガラスケース作品・インスタレーションなど計33点が、二の丸御殿台所・御清所(重要文化財)とその周辺の庭園に展示されている。⽇本の和歌から着想を得た作品や、原爆投下後の広島の⾵景が描きこまれた作品もあり、壮大な作品のなかにキーファーの⽇本への眼差しを垣間見ることができる。展覧会レポートはこちら。
会場:元離宮二条城
会期:3月31日〜6月22日
本展では、京都市立芸術大学初の女性学長である赤松玉女の退任を記念し、女性の視点から美術史を再解釈することを試みる。赤松を中心に、大学の歴代女性教員たちの作品や教育活動を紹介し、彼女たちが紡いできた「herstories」(女性の物語)を描き出すほか、現代におけるジェンダーや多様性に関する対話を促進し、新しい美術史の構築を目指す場を提供するという。これまで男性中心で語られてきた美術史のなかで、女性芸術家や教育者たちが果たしてきた役割に焦点を当て、多様な社会的・文化的背景を浮かび上がらせる展覧会となる。
会場:京都市立芸術大学
会期:3月20日〜5月25日
上村松園の生誕150年を記念し、数々の作品によってその画業をあらためて振り返る大回顧展。同時代に女性像を描いた鏑木清方や北野恒富などとは一線を画し、独自の理想を追求した松園。自ら美人画の系譜を切り拓き、女性画家の先駆者として後進の指針ともなった。会場では、《母子》、《序の舞》といった代表作をはじめ、初期から晩年までの100件を超える作品を展示。その魅力に迫るとともに、女性として初めて文化勲章を受章し、近代美術史に確かな足跡を残した松園芸術の真価を振り返る機会とする。展覧会レポートを公開中。
会場:大阪中之島美術館
会期:3月29日〜6月1日
安藤忠雄は大阪に生まれ、独学で建築を学んだ。安藤が長年取り組んできた大阪都市再生プロジェクトの最前線である、グラングリーン大阪の新しい文化施設「VS.」で開催される本展は、「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」のふたつのセクションを通して、その創造的冒険の歩みを一望するもの。前者では住宅から文化施設に至る過去の安藤の代表作、後者では「直島の一連のプロジェクト」のような長期スパンの作品から歴史的建造物の再生プロジェクト、社会貢献プロジェクトまで安藤の現在の仕事を一挙紹介する。詳細はニュースをチェック。
会場:VS.
会期:3月20日〜7月21日
その独創的な画風から、生前より高い評価を受け、現在では20世紀前半のもっとも重要な美術家のひとりとされているパウル・クレー。兵庫県立美術館を含め国内3館を巡回する「パウル・クレー展——創造をめぐる星座」では、ベルンのパウル・クレー・センターとの学術的な協力のもと、キュビスム、表現主義、ダダ、シュルレアリスムといったクレーと同時代の美術動向にも目を向け、クレーの作品を他作家の作品とあわせて展示。クレーの独自性にとどまらずその同時代性や交流などにも光を当てる。兵庫県立美術館では10年ぶりのクレー展となる。
会場:兵庫県立美術館
会期:3月29日〜5月25日