2024年9月開幕のおすすめ展覧会を全国からピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。アプリでは、開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。
*2024年下半期に見たいおすすめ展覧会(最新版)も公開中
印象派を代表する作家クロード・モネ。日本で長きにわたって人気を集める画家の展覧会が国立西洋美術館で開催される。本展ではパリのマルモッタン・モネ美術館や松方コレクションの協力のもと、「睡蓮」シリーズをはじめとする、モネの名作絵画が一堂に会する予定だ。詳細はこちらのニュースから。
会場:国立西洋美術館
会期:10月5日~2025年2月11日
岡本太郎やイサム・ノグチは、ハニワ、土偶などの出土遺物を「再発見」し美術の文脈に取り入れたアーティストとしても知られる。また、それらの出土モチーフは美術のみならず工芸や建築から、テレビ番組にいたるまで、幅広い領域で文化現象を巻き起こしてきた。本展はこのような「ハニワ・土偶ブーム」の背景に迫る展覧会となった。TABでは今秋に開催されるふたつの展覧会に先がけて、埴輪にまつわる入門記事も公開中。
会場:東京国立近代美術館
会期:10月1日~12月22日
国際的な写真家集団・マグナムの正会員であり、生まれ育ったアメリカ中西部等を題材とした作品で、世界的に高い評価を受ける写真家、アレック・ソス。展覧会・写真集ともに多くの支持を得る作家の近作《I Know How Furiously Your Heart is Beating》を中心に構成される本展独自の企画や、ソスの物語を紡ぎ出すような写真表現が見どころだ。
会場:東京都写真美術館
会期:10月10日〜2025年1月19日
マンガ家、エッセイストとしての顔のみならず、脚本家、作詞家としても活躍し、多くの人に愛される作品を制作し続けていたさくらももこ。そんな彼女の過去最大規模の個展が愛知・東京の2ヶ所で開催される。代表作の数々が直筆原稿やカラー原画を通じて紹介され、いまなお輝きを放つ作家の感性に迫る展覧会となる予定だ。
会場:森アーツセンターギャラリー
会期:10月5日〜2025年1月5日
2017年のヴェネチア・ビエンナーレ、2019年のパリポンピドゥー・センターでの回顧展など、国際的に高い評価を得ているアーティストの松谷武判。キャンバスや紙、ボンドや黒鉛などの作品を構成する様々な物質が示す表情に、生身の身体と五感で対峙することで生み出される彼の作品世界を存分に堪能できる機会となりそうだ。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:10月3日~12月17日
イギリスの生活文化に大きな影響を与え、現在まで続くデザインブームの火付け役であるとも言われるテレンス・コンラン。日本初の展覧会となる本展では、彼の初期から晩年までの活動を概観するとともに、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示。コンランの人物像に改めて迫るような機会となる。詳細はこちらのニュースから。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:10月12日〜2025年1月5日
2000年代から国際展や美術館で発表を行ってきたパフォーマンス・アーティストの荒川ナッシュ医。アジア地域では初の個展となる本展では、荒川ナッシュ医に協力する20数名の画家による絵画が会場内に登場。各作品を「ポップスター」ととらえ、その絵画のアティチュード(姿勢)から発案された協働パフォーマンスが発表される。
会場:国立新美術館
会期:10月30日〜12月16日
12~13世紀の三浦半島で大きな力をもった武士・三浦一族。鎌倉幕府成立後の彼らの権力を象徴するように作られた仏像は、すべて当時一流の仏師の手によるものであり、そのうちのひとりには日本中世を代表する仏師・運慶が挙げられる。本展は、運慶の三浦半島での活動を紹介するものであり、貴重な運慶像のうち五尊を伝える芦名・浄楽寺の像が、そろって寺外で公開される最初で最後の機会となる。
会場:横須賀美術館
会期:10月26日〜12月22日
大正から昭和にかけて描いた少女雑誌の挿絵で、またたくまに時代の寵児となったアーティストの蕗谷虹児。彼の描いたモダンな女性像は、近代的なスタイルに憧れる女性たちにとっての象徴的なアイコンとして機能し、戦後の児童文学にも大きな影響を及ぼした。本展では、少女雑誌の表紙や挿絵の原画、童話や絵本の挿絵の原画、アニメーションの原画など約500点が一堂に会し、およそ60年におよぶ虹児の画業を総覧するような機会となる。
会場:平塚市美術館
会期:10月5日〜11月24日
制度化され、統治されることへの抵抗=アナキズムのうちに美術の本来的な性質と力を認め、近代以降、現在に至る作家たちの活動を通して、その可能性を問う本展。 主な出品作家にポール・シニャックをはじめとする新印象主義の画家たち、ロシア集団行為 、マルガレーテ・ラスペ、大木裕之、コーポ北加賀屋(adanda+contact Gonzo+dot architects+remo)、オル太など。
会場:豊田市美術館
会期:10月12日~2025年2月16日
100年以上にわたるグッチの歴史のなかでも、とくにアイコニックなデザインを先進的な演出で展示する展覧会「Gucci Cosmos」が、上海、ロンドンを経て日本へと巡回する。キュレーターは、イタリアのファッション研究家であり評論家のマリア・ルイーザ・フリーザが手がけ、没入感あふれる会場デザインや演出とともに、同ブランドの伝統とクラフツマンシップが紹介される。詳細はこちらのニュースから。
会場:京都市京セラ美術館
会期:10月1日〜12月1日
2023年、キャンパスを京都駅東部へ全面移転した京都市立芸術大学は、明治時代に京都府画学校として開校して以来、何度も校地を移転しながら歴史を重ねている「巨匠たちの学び舎」であり、京都の画家たちが日本画の将来を託して紡いできた場所でもある。本展では、同大学の前身である京都府画学校や美術工芸学校、絵画専門学校など近代における歩みを資料によって振り返り、それらの学び舎が育んだ日本画の名作が紹介される。
会場:京都市京セラ美術館
会期:10月11日〜12月22日
パンデミック期の「ステイホーム」を経て、国際的な紛争などを背景に、世界各地で多数の新たな難民が生み出されている現代。このような現代社会に生きる私たちにとって、「ホーム」とはどのようなものなのだろうか。本展では、私たちの居場所、役割などをキーワードに表現された国内外の現代美術家の作品群から、「ホーム」の多様な意味を再考していく。
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)
会期:10月12日~2025年1月13日