公開日:2025年7月2日

7月スタートのおすすめ展覧会25選:ゴッホ、藤本壮介、藤田嗣治、ムーミンなど【2025年版】

東京、神奈川、静岡、京都、大阪、長崎など、全国の美術館で2025年7月に開幕する展覧会を紹介!
  1. 【東京】「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」(国立西洋美術館)
  2. 【東京】「藤本壮介の建築:原初・未来・森」(森美術館)
  3. 【東京】「総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景」(東京都写真美術館)
  4. 【東京】「ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》」(王城ビル)
  5. 【東京】「藤田嗣治 絵画と写真」(東京ステーションギャラリー)
  6. 【東京】「難波田龍起」(東京オペラシティアートギャラリー)
  7. 【東京】「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの-民藝から現代まで」(パナソニック汐留美術館)
  8. 【東京】「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)
  9. 【東京】「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」(森アーツセンターギャラリー)
  10. 【東京】「江戸☆大奥」(東京国立博物館)
  11. 【東京】「体を成す からだをなす– FRAC Grand Large収蔵作品セレクション展」(銀座メゾンエルメス)
  12. 【東京】「戦後80年―戦争とハンセン病」(国立ハンセン病資料館)
  13. 【茨城】「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー)
  14. 【埼玉】「Nerhol:Misreading Righteousness 種蒔きと烏」(埼玉県立近代美術館)
  15. 【神奈川】「上田義彦 いつも世界は遠く、」(神奈川県立近代美術館 葉山)
  16. 【神奈川】「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」(川崎市岡本太郎美術館)
  17. 【静岡】「これからの風景 世界と出会いなおす6のテーマ」(静岡県立美術館)
  18. 【京都】「万博・日本画繚乱 ー北斎、大観、そして翠石ー」(福田美術館)
  19. 【奈良】「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」(奈良国立博物館)
  20. 【大阪】「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(大阪市立美術館)
  21. 【大阪】「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』展」(大阪中之島美術館)
  22. 【大阪】草間彌生 「INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」(エスパス ルイ・ヴィトン大阪)
  23. 【山口】「scopic measure #17:マヤ・エリン・マスダ Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」(山口情報芸術センター)
  24. 【福岡】「九州の国宝 きゅーはくのたから」(九州国立博物館)
  25. 【長崎】「ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた」(長崎県美術館)

【東京】「スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで」(国立西洋美術館)

スウェーデン国立美術館のコレクションにフォーカスする本展では、ルネサンスからバロックまでの名品約80点を選りすぐって紹介。素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した線描中心の平面作品を指すが、環境の変化や光、振動などの影響を受けやすいため、通常、海外で収蔵されている素描作品を日本で公開することは難しい。スウェーデン国立美術館の素描コレクションがこれほどまとまった数で来日するのは初めての機会となる。

会場:国立西洋美術館
会期:7月1日〜9月28日

【東京】「藤本壮介の建築:原初・未来・森」(森美術館)

東京とパリ、深圳に設計事務所を構え、個人住宅から大学、商業施設、ホテル、複合施設まで、世界各地でプロジェクトを展開している建築家の藤本壮介。本展は、藤本にとって初の大規模な回顧展であり、活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで主要作品を多数紹介し、四半世紀にわたる建築家としての歩みや建築的特徴、思想を概観する。模型や設計図面、記録写真に加えて原寸大模型やインスタレーションなども展示に含まれる。詳細はニュースをチェック

会場:森美術館
会期:7月2日~11月9日

【東京】「総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景」(東京都写真美術館)

欧米での個展の開催やドキュメンタリー映画の発表など、近年国際的に注目されるイタリアの写真家、ルイジ・ギッリ。その類稀な色彩、空間、光への美的感覚と、ありふれたものをユーモラスに視覚化する才能により、写真表現を新たなレベルへと引き上げた。本展は、ギッリによるアジア初の美術館個展となる。

会場:東京都写真美術館
会期:7月3日〜9月28日

【東京】「ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》」(王城ビル)

2022年に死去した映画監督ジャン=リュック・ゴダールの最後の長編作品であり、カンヌ国際映画祭で「スペシャル・パルムドール」を受賞した『イメージの本』(2018年公開)を映像インスタレーションとして再構成する展覧会。2010年の映画『ゴダール・ソシアリスム』から撮影・音響・編集を手がけ、晩年のゴダールの右腕であったスイスの映画作家ファブリス・アラーニョがアーティスト/キュレーターとして参加し、ゴダールとのコラボレーションを経て企画設計した展覧会だ。これまでドイツやスイスなどで行われており、日本では初開催となる。詳細はレポートをチェック

会場:王城ビル
会期:7月4日~8月31日

【東京】「藤田嗣治 絵画と写真」(東京ステーションギャラリー)

藤田嗣治の絵画制作を、「写真」を通じて再考する展覧会。世界中を旅した藤田は、生涯にわたって数千点におよぶ写真を残した。本展では、藤田の絵画に現れる写真の断片を探り当て、写真活用のプロセスを検証するとともに、日本とフランス・エソンヌ県に現存する彼の写真を多数紹介し、藤田の知られざる魅力に迫る。また、写真と絵画によって重層的かつ巧妙に演出された藤田自身のイメージにも注目。「描くこと」と「撮ること」を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない語り方で藤田を紹介する。

会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月5日~8月31日

【東京】「難波田龍起」(東京オペラシティアートギャラリー)

戦前から画業を始め、戦後は日本の抽象絵画のパイオニアとして足跡を残した難波田龍起。海外から流入する動向を咀嚼しながらも、情報に流されたり特定の運動に属したりすることなく、独自の道を探求した。難波田の生誕120周年を機に行われる本展では、同館収蔵品に加え、全国の美術館の所蔵品、個人像の作品なども交え、難波田の画業の全貌を振り返り、今日的な視点から検証する。

会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:7月11日〜10月2日

【東京】「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの-民藝から現代まで」(パナソニック汐留美術館)

絵画的な表現を持った陶芸作品や絵画から影響を受けた陶芸などを「ピクチャレスク陶芸」ととらえ、20〜21世紀の日本の陶芸を横断的に紹介する。民藝からうつわ、伝統工芸、前衛陶芸、コンテンポラリーまでを含む約80点が集結。アートの視点から日本近現代陶芸史の一面を俯瞰する。

会場:パナソニック汐留美術館
会期:7月12日〜9月15日

【東京】「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)

「時代を映し出す鏡」と言われる美術は、後の世代によって新たに意味づけられ、過去から現在に至る人々の美意識や歴史への眼差しの変化を映している。本展は「昭和100年」「戦後80年」を迎える2025年の節目に、同館のコレクションとアーカイヴ資料から美術に堆積した記憶を読み解き、多様な視点で歴史に迫る美術館の新たな可能性を提示する。

会場:東京国立近代美術館
会期:7月15日〜10月26日

【東京】「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」(森アーツセンターギャラリー)

「ムーミン」の生みの親であり、絵画や風刺画、マンガ、絵本、小説など多方面に才能を発揮したアーティスト、トーベ・ヤンソンの創作世界に迫る展覧会。初期の油彩画や第二次世界大戦期の風刺画、『ムーミン』小説やコミックスの原画、スケッチ、愛用品など約300点を展示。絵画や文学、マンガといった多彩な表現を通じて、トーベの芸術家としての歩みと人生に迫る。ムーミンに込められた深いメッセージを読み解く貴重な機会となる。詳細はニュースをチェック

会場:森アーツセンターギャラリー
会期:7月16日〜9月17日

【東京】「江戸☆大奥」(東京国立博物館)

現在の皇居にあたる江戸城には、かつて将軍の後宮「大奥」が存在していた。御台所や側室、女中たちが暮らしたその世界には、徳川家という巨大な権力のもとで生きた女性たちの栄枯盛衰が浮かび上がる。いっぽうで、壁書や女中法度といった規則に縛られた閉ざされた日常のなか、彼女たちはそれぞれの人生における喜びや悲しみを抱えていた。本展では、芝居やドラマで描かれる華やかなイメージとは異なる、大奥の知られざる素顔に、貴重な史料やゆかりの品々を通して迫る。

会場:東京国立博物館
会期:7月19日~9月21日

【東京】「体を成す からだをなす– FRAC Grand Large収蔵作品セレクション展」(銀座メゾンエルメス)

ダンケルク(フランス)にあるフランスの現代美術地域コレクションFRAC Grand Large(フラック・グラン・ラルジュ)が所蔵する作品を紹介。<社会的身体>をテーマに、ヨーロッパ(フランス、イギリス、ベルギー、イタリア、ギリシャ、ルーマニア)、アメリカ、日本出身の13人のアーティストによる、1973年から2025年までの作品が揃う。アートによってもたらされる日常や秩序の可変性に着眼しつつ、個人あるいは集団的に機能する社会的な身体について考察する。

会場:銀座メゾンエルメス
会期:7月19日〜10月12日

【東京】「戦後80年―戦争とハンセン病」(国立ハンセン病資料館)

戦争とハンセン病をめぐる日本の近代史をたどると、戦争がハンセン病患者の隔離を強化し、隔離下の被害をより深刻にしたことが浮かび上がる。本展では「戦時下の療養所」「日本植民地下の療養所」「沖縄戦」などに関連する資料を展示。さらに、従軍中にハンセン病を発症し、療養所への入所を余儀なくされたハンセン病回復者の経験をたどる。

会場:国立ハンセン病資料館
会期:7月19日〜8月31日

【茨城】「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー)

1980年代前半、ダンボール作品で公募展の大賞を立て続けに受賞し一躍時代の寵児となった日比野克彦。90年代にはかたちのないものの表現を模索し、2000年代にはアートプロジェクトへと舵を切り、2010年代以降は美術館館長や大学学長として美術を社会に結びつける実践を展開している。本展では複数のフィールドを横断する日比野を、関わる人々の視点から深掘りする。絵本や漫画を織り交ぜながら紹介し、手つきや振る舞いに着目することで、拡張してやまない芸術実践に通底するものを探る。

会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
会期:7月19日〜10月5日

【埼玉】「Nerhol:Misreading Righteousness 種蒔きと烏」(埼玉県立近代美術館)

Nerhol(ネルホル)は、グラフィックデザイナーの田中義久と彫刻家の飯田竜太によるアーティストデュオ。連続写真や映像から抽出した画像の出力紙の束を彫り刻む独自の制作手法を基軸としつつ、その観測範囲を他者や他領域と接合し、時空間を超えた因果関係の複雑な絡み合いや、不可視化された物語までも語りうる豊かな表現へと深化させてきた。新作・未発表作を中心に構成する本展は、彼らの多層的な探究の現在地と表現言語の新たな展開を目撃する機会となる。

会場:埼玉県立近代美術館
会期:7月12日〜10月13日

【神奈川】「上田義彦 いつも世界は遠く、」(神奈川県立近代美術館 葉山)

活動初期から自然や都市の風景、著名人のポートレイト、広告写真まで幅広い分野で活躍を続けてきた上田義彦。時代とともに変化する作風を見せながらも、一貫して普遍的な美を追求する姿勢で国内外から高い評価を受けている。公立美術館では約20年ぶりとなる本展は、1980年代の活動開始から現在まで40年間にわたる創作の軌跡を、自ら現像とプリントを手がけた約500点の作品で総覧する貴重な機会となる。詳細はニュースをチェック

会場:神奈川県立近代美術館 葉山
会期:7月19日〜11月3日

【神奈川】「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」(川崎市岡本太郎美術館)

戦後80年を迎える今年、戦争や被爆の記憶を次世代につなげる展覧会。広島市立基町高等学校の生徒たちが被爆者から聞き取った記憶を描く「原爆の絵」の活動に着想を得た企画だ。核をテーマに挑んだ岡本太郎の代表作《明日の神話》とともに、現代の第一線で活躍する9組の作家による作品を展示する。80年前の戦争の記憶を起点に、現在を取り巻く問題を独自の視点で表現し、混迷する世界での生き方を問いかける。

会場:川崎市岡本太郎美術館
会期:7月19日〜10月19日

【静岡】「これからの風景 世界と出会いなおす6のテーマ」(静岡県立美術館)

同館の風景画・風景表現のコレクションを、私たちを取り巻く身近な問題に接続する6つのテーマ(記憶/鑑賞/観光/場所/環境/対話)でとらえ直す展覧会。「鑑賞」をテーマとする章では、触図(触って分かる図や絵)や音声ガイドなどを手がかりに、視覚以外の感覚を通して風景画を鑑賞する方法を提案する。風景画を通じて新たな世界の見方を発見する機会となる。

会場:静岡県立美術館
会期:7月5日〜9月23日

【京都】「万博・日本画繚乱 ー北斎、大観、そして翠石ー」(福田美術館)

1900年のパリ万国博覧会では大橋翠石が日本画家として唯一の金メダルを獲得した。のちに橋本雅邦や横山大観、竹内栖鳳、上村松園ら錚々たる画家たちが日本の威信をかけて制作し、賞に輝いた。多くの作品は外貨獲得のため現地で販売され現存しないが、万博出品作に注がれた熱情と画技はほかの作品にも宿っている。本展では万博という国際的な場に挑んだ画家たちの名品で、関西での万博開催を嵯峨嵐山文華館と2館共催で盛り上げる。

会場:福田美術館
会期:7月19日〜9月29日

【奈良】「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」(奈良国立博物館)

世界中から集められた天理大学附属天理参考館の30万点にのぼる膨大なコレクションのなかから厳選した作品群と、奈良国立博物館所蔵の仏教美術作品を組み合わせ、人類の約6000年に及ぶ歴史を探求。「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」の3つの章で構成し、考古資料や民族資料を中心に約250点を展示する。世界でも天理参考館のみが所蔵する稀少な作品や初公開の作品も含まれる。

会場:奈良国立博物館
会期:7月26日~9月23日

【大阪】「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(大阪市立美術館)

アムステルダムのファン・ゴッホ美術館には、画家フィンセント・ファン・ゴッホの約200点の油彩や500点にのぼる素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵されている。そのほとんどは1973年の開館時に、フィンセント・ファン・ゴッホ財団が永久貸与したものだ。本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ファン・ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるファン・ゴッホの手紙4通なども展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介する。なお本展は巡回展であり、東京都美術館で9月12日〜12月21日、愛知県美術館で2026年1月3日〜3月23日に開催予定。詳細はニュースをチェック

会場:大阪市立美術館
会期:7月5日~8月31日

【大阪】「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』展」(大阪中之島美術館)

1854年の創業以来、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを提供し続けてきたルイ・ヴィトン。その創業170周年と大阪・関西万博を記念して行われる本展は、メゾンの歴史や日本との関係に焦点を当てるもの。展覧会では、メゾンの先駆的な精神と創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄」を物語り、卓越した匠の技や創造性、イノベーションにインスパイアされた没入型の旅へと来場者を誘う。メゾンの原点から最新クリエーションまでの軌跡を描き、日本との長きにわたる関係にオマージュを捧げる内容になる。ニュースはこちら

会場:大阪中之島美術館
会期:7月15日〜9月17日

【大阪】草間彌生 「INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」(エスパス ルイ・ヴィトン大阪)

現在も世界の美術館や芸術祭で作品が紹介され、注目を集め続けている草間彌生。アイテムだけでなく、店舗そのものもドットで覆ったルイ・ヴィトンとのコラボレーションでも話題を呼んだ。本展は、東京、ミュンヘン、ヴェネチア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンにてフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションを公開する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環で実施されるもの。草間によるインスタレーションや絵画など、国際的なアートシーンに登場した初期から近年の作品までが展示される。ニュースはこちら

会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:7月16日〜2026年1月12日

【山口】「scopic measure #17:マヤ・エリン・マスダ Ecologies of Closeness 痛みが他者でなくなるとき」(山口情報芸術センター)

気鋭の作家によるインスタレーションを紹介する展示シリーズ「scopic measure」の第17弾として、ベルリンを拠点とするアーティスト、マヤ・エリン・マスダによる個展が開催される。本展では、放射線による皮膚の変容や汚染に晒された動物・土地の変化をテーマとした新作を中心に、過去作《Pour Your Body Out》(2023年)などを展示。現代社会が直面する環境問題を、身体性の視座からとらえ直す意欲的な試みとなる。

会場:山口情報芸術センター
会期:7月5日〜11月2日

【福岡】「九州の国宝 きゅーはくのたから」(九州国立博物館)

九州国立博物館の開館20周年を記念して、本展では九州・沖縄および九博に伝えられた「宝」を一堂に紹介。九州・沖縄にゆかりのある数々の国宝、当館が所蔵する選りすぐりの名品が揃う。

会場:九州国立博物館
会期:7月5日〜8月31日

【長崎】「ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた」(長崎県美術館)

開館20周年と被爆80年という節目を迎える長崎県美術館による、戦争をテーマとした特別展。スペイン美術を標榜する同館は、収蔵するフランシスコ・デ・ゴヤの版画集『戦争の惨禍』を中心に据え、戦争の真の姿とその本質を問い直す。プラド美術館からゴヤの油彩画、ソフィア王妃芸術センターからスペイン内戦期に制作されたピカソの版画が出品されるほか、国内美術館が所蔵する戦争・原爆関連作品が一堂に会する。

会場:長崎県美術館
会期:7月19日~9月7日

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